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1万8922人から選ばれ、約1年半で契約解除――timelesz猪俣周杜、逮捕から「もう一緒に仕事ができない」までの12日間

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1万8922人。

Netflixで配信された新メンバーオーディション「timelesz project」に集まった応募者の数だ。

約10カ月に及ぶ選考を勝ち抜き、2025年2月、timeleszの新メンバーとして華々しく加入した猪俣周杜。

それから約1年半。

2026年9月19日、知人女性への傷害容疑で逮捕。

9月25日、処分保留で釈放。

そして9月30日付で、所属事務所STARTO ENTERTAINMENTとの専属契約を解除された。

10月1日。残されたtimeleszの7人は報道陣の前に立った。

そこで菊池風磨が口にしたのは、極めて重い言葉だった。

「彼とはもう一緒に仕事ができない」

さらに今後について問われると、再び共に活動することはない覚悟だという趣旨を明言した。

夢のようなオーディション合格。

8人体制でのスタート。

テレビ、音楽、バラエティー。

そして突然の逮捕。

わずか十数日後には契約解除。

1万8922人から選ばれた「夢の新メンバー」に、いったい何が起きたのか。


9月19日――知人女性への傷害容疑で逮捕

事件が表面化したのは2026年9月19日だった。

警視庁東京湾岸署は、知人女性の顔を殴るなどしてけがをさせたとして、当時timeleszメンバーだった猪俣周杜氏を傷害容疑で逮捕した。

逮捕容疑は前日の9月18日午後10時半ごろ。

場所は東京都江東区辰巳にあるコンビニエンスストアの駐車場に止めた車内。

捜査関係者によると、猪俣氏は26歳の知人女性の顔面を複数回殴り、鼻などにけがをさせた疑いが持たれた。

女性は鼻から出血していたものの、けがは軽傷とみられている。

女性が店に助けを求め、「彼氏に殴られた」という趣旨を伝え、店員や目撃者が110番したことで事件が発覚した。

ただし、ここで非常に重要なのは、猪俣氏が逮捕時点で容疑を認めていたわけではないことだ。

警察の調べに対しては、

口論になってパニックになった。手が当たってしまったかもしれない。

という趣旨の説明をしており、容疑を否認していたと報じられている。

逮捕は有罪判決ではない。

その後の捜査や司法判断とは切り分けて考える必要がある。

「夢の新メンバー」誕生からわずか1年半

このニュースがこれほど大きな衝撃を与えた背景には、猪俣氏がtimeleszに加入した経緯がある。

timeleszは旧Sexy Zoneの佐藤勝利、菊池風磨、松島聡を中心に、新メンバーを一般公募する異例のオーディションを開催した。

応募総数は1万8922件。

そこから1次、2次、3次、4次、5次審査を経て候補者が絞り込まれ、最終的に新メンバー5人が選ばれた。

猪俣周杜。

篠塚大輝。

橋本将生。

寺西拓人。

原嘉孝。

2025年2月、新たなtimeleszが誕生した。

単なる事務所内の人事ではない。

選考過程はNetflixで配信され、多くの視聴者が候補者の成長や人間関係を追い続けた。

ファンにとって新メンバーは「突然入ってきた知らない人」ではなかった。

長いオーディションを一緒に見届け、自分たちも選考の物語に参加したような感覚を持つ存在だった。

だからこそ、加入から約1年半で起きた逮捕は、通常の芸能人の不祥事とは違う衝撃を与えた。

逮捕直後、事務所は「謹慎・活動休止」

逮捕を受け、STARTO ENTERTAINMENTは猪俣氏の活動休止を発表した。

事務所は被害を受けた女性への謝罪を示したうえで、事態を深刻に受け止め、当面の間、猪俣氏を謹慎させるとした。

この段階では契約解除ではなかった。

事務所側も当局の処分などを確認したうえで、正式な処分を決めるという姿勢を示していた。

つまり9月19日時点では、少なくとも表向きには「グループ脱退・契約解除」は決まっていなかった。

状況が大きく動いたのは、その6日後だ。

9月25日――黒いスーツで釈放、20秒以上頭を下げる

9月25日午後4時30分過ぎ。

猪俣氏は東京湾岸署から釈放された。

東京地検は処分保留とし、今後は在宅で捜査が続けられる見通しとなった。

黒いスーツ姿で警察署から姿を見せた猪俣氏は、報道陣を前に謝罪。

「このたびは大変申し訳ございませんでした」

と述べ、20秒以上にわたり深く頭を下げた。

この映像は各メディアで繰り返し放送され、SNSでも一気に拡散した。

実際の釈放時の映像はこちら。

ただし、釈放されたから事件が終わったわけではない。

処分保留での釈放であり、在宅捜査は続く。

そして、猪俣氏本人が逮捕時に容疑を否認していたという点も変わらない。

それでも芸能活動という観点では、この時点から「復帰できるのか」「timeleszに残るのか」という議論が急速に広がった。

司法判断を待たず、事務所は契約解除へ

そして10月1日、STARTO ENTERTAINMENTが発表した結論は重かった。

猪俣氏との専属契約を9月30日付で解除。

timeleszからも脱退し、今後は7人で活動を続けることになった。

注目すべきは、司法の最終判断が出る前に契約解除が決まったことだ。

事務所は猪俣氏への聞き取りと事実確認を行い、慎重に協議した結果、

専属契約上の重大な違反が認められ、契約解除事由に該当した

と説明している。

9月29日の取締役会で解除を決定したという。

ただし、何が具体的な「重大な契約違反」にあたったのか、その詳細は公表されていない。

ここは刑事事件と芸能事務所との契約問題を分けて見る必要がある。

刑事上の有罪・無罪が確定する前でも、専属契約上の義務に違反したと会社が判断し、契約を解除することはあり得る。

一方で、その契約違反の具体的内容が公にされていない以上、外部から勝手に補完して断定することもできない。

残された7人が会見――「彼とはもう一緒に仕事ができない」

10月1日。

佐藤勝利、菊池風磨、松島聡、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、篠塚大輝。

残された7人が報道陣の前に並んだ。

会見冒頭、菊池風磨はファン、スポンサー、関係者に謝罪。

そして何より被害を受けた女性への配慮を求めた。

未確認情報を拡散しないよう呼びかけ、被害者が一日も早く平穏な生活を取り戻せるよう願っていると述べた。

会見のノーカット映像はこちら。

この会見で最も大きく報じられたのが、菊池の猪俣氏に対する言葉だった。

菊池は、今回の事件を受けて、

「彼とは一緒に仕事ができない」

という認識を示した。

さらに今後、再び猪俣氏と一緒に活動する可能性について問われると、

「もう二度と一緒に活動することはない覚悟」

だという趣旨を述べた。

これは単なる「当面の活動休止」とはまったく違う。

グループとして、猪俣氏との関係に事実上の区切りを付けた発言だった。

事件後、メンバーと猪俣氏のやり取りは「一切ない」

会見では、事件発生後の猪俣氏とメンバーの関係についても質問が出た。

菊池は、事件が起きてから猪俣氏との直接のやり取りは一切ないと説明した。

逮捕。

釈放。

契約解除。

この間、グループのメンバーが本人と話し合って決めたわけではない。

事務所側が本人への聞き取りや調査を行い、取締役会で契約解除を決定。

メンバーは事務所の判断を受け止めた形になる。

その意味でも、今回の会見は「8人で話し合った結果の脱退報告」ではなかった。

突然仲間を失った7人が、その結果を受け止めながら公の場で説明する会見だった。

橋本将生「気づけない、見えない部分でした」

猪俣氏と同じオーディションを戦い、同じタイミングで新メンバーとなった橋本将生。

その橋本の言葉にも、今回の出来事の重さが表れていた。

猪俣氏について問われ、

気づけない、見えない部分でした。

という趣旨を語っている。

数万人規模のオーディション。

合宿。

審査。

デビュー後の活動。

長い時間を一緒に過ごしていても、他人のすべてを知ることはできない。

事件後、ファンの間では「他のメンバーは気づかなかったのか」という声も出た。

しかし、メンバーが本人の私生活を24時間監視しているわけではない。

橋本の言葉は、その当たり前だが厳しい現実を示している。

「タイプロ」という物語があったからこそ衝撃が大きい

今回の事件は、普通のアイドルグループのメンバー脱退とは少し違う。

timeleszの新メンバーは、ファンが長期間にわたりオーディション過程を見続けてきた。

候補者の努力。

落選。

成長。

涙。

合格。

そのすべてがコンテンツだった。

猪俣氏も、その物語の中で支持を集めた一人だった。

オーディション応募者1万8922人の中から選ばれた。

「夢をつかんだ青年」というストーリーがあった。

だから逮捕というニュースが出た瞬間、その物語が一気に反転した。

成功物語が大きければ大きいほど、転落したときの衝撃も大きくなる。

それが今回の騒動が爆発的に注目された理由の一つだろう。

たった約12日で状況は完全に変わった

時系列を並べると、そのスピードに驚かされる。

  • 9月18日:知人女性との間で事件があったとされる
  • 9月19日:傷害容疑で逮捕
  • 9月25日:処分保留で釈放。在宅捜査へ
  • 9月29日:STARTO取締役会が契約解除を決定
  • 9月30日:専属契約解除
  • 10月1日:契約解除を正式発表、timelesz7人が会見

事件から契約解除まで、約12日。

芸能人生の流れが完全に変わるには、あまりにも短い。

「逮捕=有罪」ではない。それでも契約は終わった

ここは記事を読むうえで最も重要な部分の一つだ。

猪俣氏は逮捕された。

しかし逮捕時には容疑を否認している。

そして9月25日に処分保留で釈放され、現在も在宅で捜査が続いていると報じられている。

つまり、現時点で刑事上の最終判断が確定したと扱うことはできない。

一方で所属事務所は、刑事処分とは別に、専属契約上の重大な違反があったと判断して契約を解除した。

この二つは別の話だ。

刑事司法上の判断と、芸能事務所がタレントとの契約を継続できるかという判断は同一ではない。

今回STARTOが示したのは、司法判断を待つことなく、「これ以上専属契約を続けることはできない」という会社としての決断だった。

なぜこれほど厳しい判断になったのか

事務所は具体的な契約違反の詳細を公開していない。

したがって、外部から「これが解除理由だ」と決めつけることはできない。

ただ、芸能事務所と所属タレントの契約には、単にテレビに出演して仕事をこなすことだけでなく、会社やグループ、スポンサーとの信用関係も大きく関わる。

人気グループになればなるほど、一人の行動が他のメンバー、番組、CM、イベント、スポンサーに与える影響も巨大になる。

今回、残された7人がそろって記者会見に出なければならなくなったこと自体、その影響の大きさを象徴している。

「本人より先に7人が謝る」異様な光景

会見を見て違和感を覚えた人も少なくなかった。

事件を起こしたとされる本人ではなく、残された7人がずらりと並び、頭を下げている。

もちろんグループとしてスポンサーやファンに説明する必要はある。

だが、メンバーが事件を起こしたわけではない。

それでもグループの看板を背負って謝罪しなければならない。

人気グループで活動することの責任の重さを、これほど視覚的に示す場面もない。

特に原嘉孝らが感情を抑えきれない様子を見せたことも大きく報じられた。

怒り。

悔しさ。

悲しさ。

さまざまな感情が入り混じった会見だった。

timeleszは「解散」を選ばなかった

メンバーは今回の件を受け、グループの今後についても話し合ったという。

しかし解散という結論には至らなかった。

現在もらっている仕事に誠意を尽くし、7人で活動を続けていく。

これがtimeleszの選択だった。

新体制開始から約1年半。

本来なら8人の色を固め、さらにグループを大きくしていく時期だった。

そこから突然、一人がいなくなる。

歌割り。

ダンスのフォーメーション。

テレビ出演。

広告。

ライブ。

あらゆるものを7人体制へ組み替えなければならない。

感情面だけでなく、実務的にも大きな負担となる。

「1万8922人の頂点」から契約解除へ

2025年2月。

猪俣周杜は、多くの候補者の中から選ばれた。

テレビに出演し、ステージに立ち、ファンから声援を浴びた。

1万8922人の応募者の中からつかんだ席だった。

ところが2026年9月。

逮捕。

釈放。

契約解除。

timelesz脱退。

約1年半で、その席を失った。

そして最も重いのは、残されたメンバーから、

「もう一緒に仕事ができない」

と公の場で語られたことだ。

ただの卒業でも、方向性の違いによる脱退でもない。

一緒に夢を追った仲間たちが、自分たちの意思として線を引かざるを得なくなった。

これから問われるのは猪俣氏自身の説明

今回の契約解除で芸能活動上の大きな区切りはついた。

しかし事件そのものはまだ終わっていない。

在宅捜査が続いているとされ、今後、検察がどのような判断をするのかはまだ分からない。

猪俣氏自身が今後、事件についてどこまで説明するのかも注目される。

逮捕時には容疑を否認。

釈放時には謝罪。

そして契約解除。

この三つだけでは、事件の全体像がすべて明らかになったとは言えない。

一夜で失われる「信用」という資産

芸能人にとって、知名度や人気は大きな資産だ。

だが、それ以上に重要なのが信用だ。

テレビ局。

スポンサー。

所属事務所。

グループの仲間。

そしてファン。

すべては「この人物と仕事をして大丈夫」という信用の上に成り立っている。

タイプロで1万8922人の中から選ばれるまでに積み重ねた時間は長い。

しかし、その信用が崩れる時間は驚くほど短かった。

9月18日夜から9月30日まで。

約12日。

人生を変えるチャンスを得るまでには長い時間がかかる。

だが、その立場を失うのに必要だった時間は、わずか十数日だった。

それでも、まだ事件には「続き」がある

猪俣周杜氏はtimeleszを去った。

STARTO ENTERTAINMENTとの契約も終了した。

timeleszは7人体制で再出発する。

芸能界の物語として見れば、一つの結末が出たように見える。

しかし刑事事件としては、まだ捜査が続いている。

今後、どのような処分が出るのか。

猪俣氏は何を語るのか。

被害を受けた女性との関係を含め、事件の詳細がどこまで明らかになるのか。

それらは現時点では分からない。

だからこそ、未確認の情報や被害者のプライバシーを面白半分に拡散することは避けなければならない。

一方で、今回の事件がtimeleszというグループに与えた影響はすでに明確だ。

8人は7人になった。

そして菊池風磨は、公の場で言った。

「彼とはもう一緒に仕事ができない」

1万8922人から選ばれた「夢の新メンバー」。

その席に座っていた時間は、わずか約1年半だった。

2025年2月に始まった成功物語は、2026年9月、誰も想像しなかった形で終わった。

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