プレミアムクレジットカードをお探しの方にとって、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下、セゾンプラチナアメックス)とセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下、セゾンプラチナビジネスアメックス)は魅力的な選択肢です。両カードはプラチナステータスを持ちながらも、いくつかの重要な違いがあります。今回は、この2つのカードを年会費、ポイント還元率、付帯サービス、旅行保険など様々な観点から徹底比較し、あなたに最適なカードを選ぶお手伝いをします。
基本情報の比較:セゾンプラチナアメックス vs セゾンプラチナビジネスアメックス
まず最初に注目すべきは年会費の違いです。プラチナカードとしては他社と比較して圧倒的に低コストな両カードですが、初年度から年会費が必要かどうかという点が大きく異なります。
初年度から年会費22,000円(税込)が発生
2025年8月請求分からは33,000円(税込)に改定予定
永久不滅ポイント4,000ポイント(20,000円相当)で年会費支払い可能
初年度年会費無料のキャンペーン実施中
2年目以降は22,000円(税込)
2025年8月請求分からは33,000円(税込)に改定予定
年間200万円の利用があれば翌年度の年会費が半額の11,000円に
永久不滅ポイント4,000ポイント(20,000円相当)で年会費支払い可能
年会費だけを見れば、初年度無料となるセゾンプラチナビジネスアメックスの方がお得です。特に、カードの機能や優待を体験してから継続を決めたい方には、セゾンプラチナビジネスアメックスがおすすめです。また、利用額による年会費半額特典もビジネスカードならではのメリットと言えるでしょう。
他社のプラチナカードは年会費が10万円を超えるものも多い中で、セゾンのプラチナカードが2万円台というのは驚異的なコストパフォーマンスと言えます。ゴールドカード並みの年会費でプラチナカードのステータスとサービスを享受できるのは大きな魅力です。
個人向けカード
一般的な審査基準に基づいて発行
家族カードの発行枚数制限なし
個人事業主、フリーランス、法人代表者向けのビジネスカード
登記簿がなくても個人与信で審査が可能
家族カードの発行枚数に制限あり
ビジネスカードと名前がついていますが、セゾンプラチナビジネスアメックスは個人事業主やフリーランスでも申し込むことができます。一方、「セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は中小企業向けで、決算内容が審査対象となり、年会費は27,500円(税込)とやや高めの設定です。
セゾンプラチナアメックスは通常申込が可能ですが、セゾンプラチナビジネスアメックスを持っている方には、セゾンゴールドアメックスやセゾンプラチナアメックスの年会費優遇などのインビテーションが届くことがあります。このため、まずセゾンプラチナビジネスアメックスを作り、その後インビテーションを待って別のカードを作るという戦略も考えられます。
また、紹介プログラムを利用することで、Amazonギフトカードなどの特典が付くこともあります。申込前にキャンペーン情報をチェックするのがお得です。
高い利用限度額(個人の信用度による)
通常の分割払いやリボ払いが可能
高額な支払いに対応できる柔軟な利用限度額設定が可能
ビジネス利用に適した支払いオプション
法人名義口座からの引き落としも選択可能
ビジネスでの高額決済を頻繁に行う方は、セゾンプラチナビジネスアメックスの方が利用しやすい設計になっています。経費処理の観点からも、ビジネスアメックスは効率的です。
ポイントプログラムとマイル還元率
両カードともにセゾンの永久不滅ポイントが貯まりますが、還元率に若干の違いがあります。
国内利用で1,000円につき1.5ポイントの永久不滅ポイント
海外利用で1,000円につき2.0ポイントの永久不滅ポイント
JALマイルへの交換で最大1.125%還元(SAISON MILE CLUB登録時)
ポイントに有効期限なし(永久不滅)
国内利用で1,000円につき1.5ポイントの永久不滅ポイント
海外利用で1,000円につき2.0ポイントの永久不滅ポイント
JALマイルへの交換で最大1.125%還元(SAISON MILE CLUB登録時)
ポイントに有効期限なし(永久不滅)
ビジネス向け優待サービスあり
ポイント還元率はほぼ同等ですが、セゾンプラチナビジネスアメックスではビジネス特典が付くことが特徴です。両カードとも「ポイント交換20%レートアップキャンペーン」を活用すれば、JALマイル還元率を1.15%にアップすることも可能です。
永久不滅ポイントの大きな特徴は、名前の通り有効期限がないことです。これはアメックスのプロパーカードのポイントが通常3年で失効するのとは対照的で、長期的にポイントを貯めたい方には大きなメリットとなります。また、貯まったポイントは年会費の支払いにも充当できるため、実質的な年会費負担を軽減することも可能です。
旅行保険と付帯サービス
国内旅行傷害保険:最高5,000万円(自動付帯)
海外旅行傷害保険:最高5,000万円(利用付帯)
家族特約あり(家族も保険の対象)
手荷物遅延費用や航空機遅延費用の補償あり
国内旅行傷害保険:最高5,000万円(自動付帯)
海外旅行傷害保険:最高5,000万円(利用付帯)
家族特約なし(本人のみ対象)
手荷物遅延費用や航空機遅延費用の補償あり
最も大きな違いは、セゾンプラチナビジネスアメックスは家族特約がないことです。家族も含めた旅行保険を希望する場合は、セゾンプラチナアメックスを選ぶべきでしょう。
なお、海外旅行保険は「利用付帯」となっており、航空券など特定の料金をカードで支払いを行った場合にのみ保険が適用される仕組みになっています。国内旅行保険は「自動付帯」で、カードを持っているだけで適用されます。
両カードともに、世界各国の空港ラウンジが利用できるプライオリティパスに無料で登録できます。通常年会費約6万円するサービスが無料で利用できるのは、プラチナカードならではの特典です。
世界1,400箇所以上の空港ラウンジ利用可能
同伴者は優待価格でラウンジ利用可能
無料ドリンクやスナック、Wi-Fi利用
快適な待合空間の提供
一部ラウンジでは仮眠施設やシャワー室も利用可能
頻繁に海外出張や旅行をする方にとって、このサービスだけでも年会費以上の価値があると言えるでしょう。
どちらのカードも24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯しています。レストランや航空券の予約、ホテルの手配など、様々なシーンでサポートを受けることができます。
レストラン予約代行
ホテル・航空券の予約手配
イベントチケット手配
特別な贈り物のアレンジ
旅行プランニングサポート
各種情報提供
プラチナカードならではの充実したサービスで、忙しいビジネスパーソンや旅行好きの方に特に重宝されます。
両カードともに、「Tablet Hotels」の有料会員(通常16,000円)に無料で登録でき、レイトチェックアウトや客室のアップグレードなどの特典を受けられます。
世界中の厳選されたラグジュアリーホテルが予約可能
レイトチェックアウト特典
客室アップグレード特典(空室状況による)
ホテル到着時のウェルカムドリンクやアメニティ
一部ホテルでは朝食無料サービスも
高級ホテルをよく利用する方には嬉しい特典です。
ビジネス特典
セゾンプラチナビジネスアメックス独自の特典として、「ビジネス・アドバンテージ」というビジネスカード会員限定の優待プログラムがあります。
週刊ダイヤモンドを優待料金で年間定期購読可能
TKPの貸会議室ネットに掲載されている会議室の室料が10%オフ
個人名義口座と代表者名が併記されている法人名義口座から引き落とし口座を選択可能
ビジネス雑誌や書籍の割引購入
ビジネスソフトウェアやサービスの優待利用
オフィス用品購入の割引
ビジネスセミナーへの優待参加
これらのビジネス向けサービスは、セゾンプラチナアメックスには付帯していません。個人事業主やフリーランスの方は、これらの特典を活用することでビジネスコストを削減できる可能性があります。
グルメ特典
セゾンプラチナアメックスとセゾンプラチナビジネスアメックスどちらも「招待日和」という会員制レストラン優待サービスを利用できます。
対象レストランの2名以上で所定のコース料理を予約した場合、1名分の料金が無料(実質50%オフ)
日本全国約200店舗で利用可能
通常会費が必要だが、両プラチナカード会員は会費不要
高級レストランから人気店まで幅広いラインナップ
オンライン予約システムで簡単に利用可能
期間限定の特別メニューや特典も提供
一方で、口コミによれば、他のプラチナカードと比較するとグルメ特典が少ないという指摘もあります。特に、高級レストランでの接待に使える特典が少ないと感じるユーザーもいるようです。グルメイベントやレストラン予約の優先権など、食事に関する特典をより重視する方は、他のプラチナカードも検討すると良いでしょう。
手荷物関連サービス
セゾンプラチナアメックス:コート1着無料預かり、2着目以降20%オフ
セゾンプラチナビジネスアメックス:コート1着無料預かり、2着目以降20%オフ
セゾンプラチナアメックス:出国時・帰国時に各1点無料
セゾンプラチナビジネスアメックス:出国時・帰国時に各1点無料
これらのサービスは、特に海外旅行時に重宝します。暖かい国や南半球の国に行く際にコートを預けたり、渡航期間中の数日間スーツケースを預けたりすることができます。どちらのカードも同等のサービスを提供していますが、セゾンゴールドアメックスではコート預かりは1着目から20%オフ、手荷物一時お預かりサービスは公示料金から15%オフとなっており、プラチナカードの方が優遇されています。
ショッピング保険と利用特典
ショッピング保険:年間限度額500万円
インターネットショッピング保険あり
アメリカン・エキスプレス・コネクトによる優待特典
セゾンポイントモールでのポイントアップ
ショッピング保険:年間限度額500万円
インターネットショッピング保険あり
アメリカン・エキスプレス・コネクトによる優待特典
セゾンポイントモールでのポイントアップ
ビジネス関連の購入に対する付加価値サービス
両カードともショッピング保険やインターネットショッピング保険が付帯しており、購入した商品の破損や盗難に対する補償があります。また、アメリカン・エキスプレス・コネクトというWEBサイトを通じて、季節ごとの特集や期間限定特典など、様々な優待を受けることができます。
発行会社と国際ブランド
両カードとも、クレディセゾンが国際ブランドのAmerican Expressと提携して発行しているカードです。一方、アメックスの「プロパーカード」はAmerican Express自社が発行しているもので、年会費やサービス内容が異なります。
セゾンアメックスの年会費はアメックスのプロパーカードより手頃ですが、サービス面では遜色ない内容となっています。デザインは似ていますが、発行会社が異なるため、アメックスプロパーカードとセゾンアメックスの間では、ポイントの移行やカードの切り替えなどはできません。
カードデザインとスペック
券面のデザインには若干の違いがあります。
シンプルなプラチナデザイン
署名欄なし
カード番号は裏面に記載
キラキラのラメ入り
券面上部に「PLATINUM BUSINESS」の文字
署名欄なし
カード番号は裏面に記載
キラキラのラメ入り
両カードとも裏面にカード番号が記載されており、デザイン自体に大きな違いはありません。遠目から見ると同じカードに見えるほど似ていますが、よく見るとビジネスカードには「PLATINUM BUSINESS」の文字が入っています。
利用者の口コミと評判
プラチナカードなのに年会費がリーズナブルで助かる
永久不滅ポイントが貯まりやすく、有効期限がないのが嬉しい
空港ラウンジが無料で使えるのが旅行時に重宝する
家族カードも発行できるので、家族全員の旅行保険が適用される点が安心
初年度年会費無料で試せるのが魅力的
ビジネス用途に最適で、経費処理がしやすい
プラチナカードのステータスと特典を手頃な価格で享受できる
プライオリティパスが無料で付帯するのが海外出張に便利
グルメ特典が少ないのが残念
利用者からは概ね高評価を得ていますが、グルメ特典の少なさを指摘する声も見られます。特に接待などでレストラン特典を重視する方は、この点を考慮する必要があるでしょう。
申込条件と審査
20歳以上の安定した収入のある方
他社のセゾンプラチナアメックスの審査基準があるものの、インビテーションなしでも申込可能
信用情報と収入に基づく審査
20歳以上の安定した収入のある個人事業主、フリーランス、法人代表者
インビテーションなしで申込可能
個人与信での審査が可能(登記簿不要)
信用情報と収入に基づく審査
どちらのカードもインビテーション(招待)なしで申し込むことができますが、通常のクレジットカード審査と同様に、信用情報や収入に基づく審査があります。セゾンプラチナビジネスアメックスは個人事業主やフリーランス向けに設計されているため、法人登記がなくても個人与信で発行できる点が特徴です。
どちらのカードを選ぶべきか
家族も含めた旅行保険を重視する方
初年度からすべての特典を利用したい方
個人用のプラチナカードを探している方
家族カードを多く発行したい方
個人利用がメインの方
初年度無料でプラチナカードを試してみたい方
個人事業主やフリーランスの方
ビジネス向け特典を活用したい方
既に家族同伴旅行保険が利用できる他のカードを持っている方
年間200万円以上のカード利用が見込める方(年会費半額特典あり)
ビジネス利用がメインの方
両カードとも2025年8月請求分から年会費が33,000円(税込)に改定される予定です。これは現行の22,000円(税込)から50%増となる大幅な値上げです。そのため、現在の年会費でサービスを利用したい方は、改定前の申し込みがおすすめです。
また、改定後の年会費を考えると、年間200万円利用で年会費半額になるセゾンプラチナビジネスアメックスの方が、長期的にはお得になる可能性が高いです。
セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメックス・カードとの違い
さらに上位のビジネスカードとして、「セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメリカン・エキスプレス®・カード」があります。このカードは中小企業向けで、主な違いは以下の通りです。
年会費:27,500円(税込)とやや高め
対象:個人事業主・未成年者を除く法人代表者
追加カード:最大99枚まで発行可能(1枚3,300円)
特典:常時1%のキャッシュバックまたは最大84日間のスキップ払いから選択可能
永久不滅ポイント:付与されない
中小企業の代表者で、社員用のカードを多数発行する必要がある場合や、キャッシュバックやスキップ払いのメリットを活用したい場合は、このカードも検討する価値があります。
セゾンアメックスとアメックスプロパーの違い
セゾンアメックスカードは、クレディセゾンがアメリカン・エキスプレスと提携して発行しているカードですが、アメックスプロパーカードとは以下の点で異なります。
年会費:アメックスプロパーの最も安いカードでも年会費は13,200円、プラチナカードは143,000円と高額です。セゾンアメックスは比較的リーズナブル。
ポイントプログラム:セゾンアメックスは永久不滅ポイント(有効期限なし)、アメックスプロパーはメンバーシップ・リワード(通常3年で失効)。
サービス内容:アメックスプロパーは年会費が高い分、特典やサービスが充実していますが、セゾンアメックスも基本的なプラチナサービスは網羅しています。
発行会社:セゾンアメックスはクレディセゾン、アメックスプロパーはアメリカン・エキスプレス・インターナショナルが発行。
年会費の負担を抑えつつプラチナカードのステータスと特典を楽しみたい方には、セゾンアメックスカードが適しています。
まとめ
セゾンプラチナアメックスとセゾンプラチナビジネスアメックスは、どちらも年会費の安さとサービスの充実度のバランスが取れた高コストパフォーマンスのプラチナカードです。選ぶ際のポイントは、初年度無料か有料か、家族特約の有無、ビジネス特典の必要性などになります。
個人的には、初年度無料で試せるセゾンプラチナビジネスアメックスがおすすめです。もし気に入らなければ1年後に解約することもできますし、気に入れば継続して使うこともできます。また、年間200万円利用で翌年の年会費が半額になる特典も魅力的です。
ただし、家族を含めた旅行保険が必要な場合は、セゾンプラチナアメックスの方が適しています。自分のライフスタイルやニーズに合わせて選ぶことが大切です。
両カードとも2025年8月以降は年会費が33,000円(税込)に改定されるため、それまでに申し込むことで現行の年会費でサービスを利用できる点も考慮すると良いでしょう。
プラチナカードの特典をリーズナブルな年会費で享受したい方は、ぜひこの2つのカードを検討してみてください。その高いコストパフォーマンスと充実したサービス内容は、プラチナカード市場において類を見ない価値を提供しています。