これは酷い

【動画】栃木県立真岡北陵高等学校のいじめ動画が拡散!トイレで繰り広げられた暴力の実態と、ネットリンチの闇

2026年1月、栃木県立真岡北陵高等学校で撮影された男子生徒による暴行動画がSNS上で炎上し、社会に大きな衝撃を与えています。この事件は、単なる校内暴力に留まらず、ネットリンチ、名誉毀損、そして被害の二次化という現代社会の深刻な課題を露呈させました。


事件の概要:トイレで何が起きたのか?

暴行の実態

2025年12月、栃木県立真岡北陵高等学校の男子トイレで、一人の男子生徒が別の男子生徒に対して一方的に暴力を加える事件が発生しました。その様子は約9秒間の動画に収められ、2026年1月4日ごろからSNS上で拡散を始めます。

動画には、加害生徒が被害生徒を複数回殴ったり蹴ったりする暴力シーンが映されています。さらに注目すべき点は、周囲に複数の生徒がおり、暴行をはやし立てるような声が聞こえていることです。つまり、これは単なる個人間の争いではなく、集団による組織的な暴力だったのです。

加害者の認否

警察の事情聴取に対し、暴行を加えたとされる生徒は事実を認めました。その上で「大変申し訳ないことをした」と述べたとのことですが、この謝罪が本当に心からのものなのか、それとも単なる形式的な対応なのかは定かではありません。


動画拡散の経緯:火に油を注いだのは誰か?

拡散の出発点:暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE」

本動画が最初に拡散のきっかけを作ったのは、暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」だと指摘されています。このアカウントが投稿した時点で、動画は瞬く間にX(旧Twitter)、Instagram、TikTokなど複数のプラットフォームに拡散しました。

DEATHDOL NOTEとは何か?芸能人やインフルエンサーのスキャンダル、炎上案件、内部告発を扱ういわゆる暴露系アカウントで、過激な言い回しと即応性の高い投稿スタイルを特徴とします。運営者の素性は明らかにされておらず、匿名性を維持したまま活動を続けています。注目すべきは、そのフォロワー数が93万人を超え、投稿一つで数百万規模のインプレッションを記録することも珍しくないということです。

拡散のスピードは驚異的でした。わずか数時間で数十万回の再生数を記録し、学校名も明らかにされ、さらには加害者とされる生徒の氏名、学年、住所といった個人情報まで特定・公開されてしまったのです。

学校への問い合わせ殺到

事件が報道されると、学校や県教育委員会には200件を超える問い合わせや抗議の電話が殺到しました。西日本など県外在住を名乗る人からの電話も含まれており、事件の社会的影響の大きさを物語っています。


ネットリンチの実態:「正義感」という名の暴力

加害者の個人情報が完全に特定される

本事件で最も恐ろしいのが、ネットリンチの実態です。SNS上では、加害者とされる生徒の氏名、学年、住所が次々と特定・公開されました。一部では、その生徒の家族構成や親の職業に関する情報まで拡散されたと報じられています。

これは明らかに「正義感」という名目での私刑行為です。確かに暴行は許されない行為ですが、その報復として個人情報を拡散し、社会的に抹殺しようとする行為は、また別の犯罪なのです。

「許せない」という感情が暴力に変わる瞬間

SNS上では、以下のような声が相次いでいます。

  • 「こんなやつは人生終わらせてやれ」
  • 「住所を特定して訪問しろ」
  • 「親も同罪だ」

こうした声は、一見すると「被害者への同情」から生まれているように見えます。しかし、実際には加害者への無差別な攻撃であり、その過程で無実の人物まで巻き込まれる可能性があるのです。

情報の真偽が不明確なまま拡散される危険性

注目すべき点は、動画の撮影場所や関係者が確実に真岡北陵高校であることが、公式に確認されていないという事実です。制服の色や言葉遣いから「この学校ではないか」という推測に基づいて、学校名が拡散されてしまったのです。

万が一、この動画が別の学校の生徒によるものだった場合、真岡北陵高校は根拠のない誹謗中傷の被害者になります。さらに、加害者として特定された生徒が実は無関係の人物だった場合、その人物の人生は取り返しのつかないダメージを受けることになるのです。


法的問題:「正義」は法の前では通用しない

弁護士が警告する名誉毀損のリスク

インターネット問題に詳しい弁護士の清水勇希氏は、本事件のSNS拡散に関する法的問題について、以下のように警告しています。

「無断で動画を撮影し、投稿する行為は、動画に写っている生徒らの名誉権などを侵害するものとして、民法上の不法行為が成立し、撮影者や投稿者に損害賠償責任が生じる可能性があります。」

つまり、たとえ加害行為が許されないものであっても、それを無断で撮影・拡散する行為は、新たな犯罪を生み出すということなのです。

加害者にも名誉権がある

これは多くの人にとって受け入れがたい現実かもしれません。しかし、法的には以下の原則があります。

「個人は、未成年であっても、成年であっても、名誉権という権利を有しています。」

加害者の行為が違法だからといって、その人の名誉を無限に傷つけることが許されるわけではないのです。法治国家では、すべての国民に基本的人権があり、その中には名誉権も含まれているのです。

被害者も二次被害を受ける

さらに注目すべき点は、被害生徒も名誉権侵害の被害者になる可能性があるということです。暴行を受けている様子を撮影された動画がネット上で拡散されることで、被害生徒も深刻な心理的ダメージを受けるのです。

つまり、この事件では:

  • 加害者による被害者への暴力
  • 撮影者による加害者への名誉毀損
  • 拡散者による加害者への名誉毀損
  • 被害者の動画拡散による二次被害

という複層的な被害構造が成立しているのです。


Z世代が直面する「見えない暴力」:デジタル空間のいじめが進化している

SNSは「第2の教室空間」

Z世代のメディア分析家・道満綾香氏は、本事件をZ世代特有のいじめ問題の文脈で分析しています。彼女の指摘によれば、Z世代にとってSNSは単なる連絡手段ではなく、「第2の教室空間」になっているのです。

学校での出来事や人間関係がそのままSNS上で展開され、SNS上での排除や攻撃がリアルの学校生活に影響を与える。この双方向の関係性により、オンラインでのいじめは現実世界のいじめと同等、あるいはそれ以上の心理的影響を持つようになっているのです。

いじめの手法が高度化している

かつてのいじめといえば、「LINE外し」や「陰口」が典型的でした。しかし、現代のZ世代が直面するいじめは、より巧妙かつ深刻化しています。

現代のいじめの手法:

  • 画像や動画の無断撮影と即時拡散
  • 生成AIによるディープフェイク映像の作成
  • 本人になりすましたアカウントでの過激な投稿
  • グループチャットでの集団的な誹謗中傷

これらは、従来のいじめよりも痕跡が残りにくく、加害者の特定が難しく、被害が深刻化しやすいという特徴があります。

大人が気づけない「見えない暴力」

SNS上のいじめは、教師や親が教室や家庭で気づけるものではありません。投稿は瞬時に消され、アカウントは複数使い分けられ、証拠も残りにくいのです。

学校の廊下の陰ではなく、SNSという「見えない廊下」でいじめが進むため、教員やスクールカウンセラー、警察でさえ初動が遅れがちです。表面化した頃には関係性が複雑化し、心のダメージが深くなっているケースも珍しくないのです。


学校と警察の対応:後手に回る行政

警察の捜査開始

栃木県警は2026年1月4日の通報を受け、暴行事件として正式に捜査を開始しました。加害者とされる生徒は事情聴取に対して事実を認めており、警察は容疑を固めている段階にあります。

しかし、ここで問題なのは、動画が拡散されなければ、この事件は表に出ることはなかったかもしれないということです。被害生徒が一人で警察に駆け込んだとしても、警察は相手にしないかもしれません。学校にもみ消される可能性も高かったでしょう。

学校の後手対応と既存の防止体制

学校は事件が発覚した後、冬休み明けにいじめに関するアンケート調査を実施する方針を示しています。しかし、これは事後対応に過ぎません。

本来であれば、学校は日ごろからいじめの兆候を察知し、早期に対応する体制を整えるべきでした。それができていなかったからこそ、事件が深刻化し、動画拡散という事態に至ったのです。学校が公開しているいじめ防止基本計画には、相談・通報窓口や基本方針が記載されていますが、実際の運用がどの程度機能していたのかは不明です。

知事の激怒

栃木県の福田富一知事は記者会見で、動画を視聴した上で「絶句した」「卑怯者」「弱い者いじめはやめろ」と強く非難しました。知事は学校と教育委員会に対し、迅速な情報公開を指示するなど、行政のトップとして厳しい姿勢で臨んでいます。

しかし、知事の激怒も、結局のところは事件が公になった後の対応に過ぎません。事件を未然に防ぐことはできなかったのです。


暴露系アカウントと政治家の連携:「いじめ撲滅委員会」の正体

へずまりゅうとの「いじめ撲滅同盟」

議論をさらに過熱させたのが、DEATHDOL NOTEが発表した「いじめ撲滅同盟」の設立宣言です。そこには、奈良市議会議員のへずまりゅうと「いじめ撲滅同盟を組んだ」と明記されていました。

へずま氏は、かつて迷惑行為動画の投稿などで社会的批判を浴びた人物として知られます。その後、地方政治の道に転じ、現在は奈良市議として活動しています。議会内外では、動物保護や青少年問題への関心を示す一方、SNSでの発信は依然として強い言葉遣いが目立ち、賛否を呼ぶ存在です。

支持と批判が交錯する連携

デスドルが同盟相手として名前を挙げたことで、「なぜこの人物なのか」という疑問が噴出しました。

批判的な見方:

  • 「過去に炎上を繰り返してきた人物と組むことで、いじめ撲滅の純粋性が損なわれる」
  • 「注目を集めるための話題作りではないか」
  • 「未成年が関わるいじめ問題に、過激な言動で知られる人物が関与することへの警戒感」

肯定的な見方:

  • 「過去に問題行動があったからこそ、加害と被害の構造に向き合える」
  • 「政治の立場にある人物が関与することで、学校や行政が無視できなくなる」
  • 「好き嫌いは別として、影響力を使う覚悟は評価すべきだ」

ただし、現時点で「いじめ撲滅同盟」の具体的な活動内容や責任の所在は明らかになっていません。どのような基準で情報を扱い、誰が最終判断を下すのか、説明は不足したままです。


社会的反応:「正義感」と「法治国家」の葛藤

SNS上での議論

本事件に関しては、SNS上で様々な意見が交わされています。その中には、以下のような相反する主張が見られます。

加害者への厳罰を求める声:

  • 「こんなやつは人生終わらせてやれ」
  • 「親も同罪だ」
  • 「動画を拡散されて当然だ」

法的問題を指摘する声:

  • 「名誉毀損になる可能性がある」
  • 「加害者にも人権がある」
  • 「被害者も二次被害を受ける」
  • 「情報の真偽が確認されないまま拡散されている」

この葛藤は、「正義感」と「法治国家」の原則の間にある根本的な矛盾を露呈させています。

メディアの責任

テレビなどのメディアも本事件を大々的に報道しています。しかし、ここで問題なのは、メディアも加害者の個人情報を報道することで、ネットリンチに加担している可能性があるということです。

報道の自由と個人の人権のバランスをどのように取るべきなのか、この問題は簡単には解決できません。


今後への警告:この事件が示唆する社会的課題

デジタルリテラシー教育の緊急性

本事件が示唆する最大の課題は、Z世代へのデジタルリテラシー教育が極めて不十分だということです。

情報の拡散がもたらす影響を正しく読み取り、冗談と攻撃の境界線を見極め、他者の尊厳とプライバシーを守る姿勢を育てることが、今後の教育の最優先課題となるべきです。

法的枠組みの整備

現在の法律は、SNS時代の到来を想定して作られていません。名誉毀損罪の成立要件や、未成年者の犯罪と処遇についても、デジタル時代に適応した新しい枠組みが必要です。

特に、未確認情報の拡散に対する法的責任を明確にすることが急務です。

社会全体での意識改革

最後に、社会全体が「正義感」と「法治国家」の原則の間にある矛盾に真摯に向き合う必要があります。

加害者を許すことと、法治国家の原則を守ることは、必ずしも相反するものではありません。むしろ、適切な司法手続きを通じて、加害者に対して応分の責任を負わせることが、真の正義なのです。


まとめ:この事件が投げかける問いかけ

栃木県立真岡北陵高等学校の事件は、単なる校内暴力に留まらず、現代社会における複合的な課題を象徴しています。

  • 暴行という犯罪行為
  • SNS拡散による名誉毀損
  • ネットリンチという新たな暴力
  • 被害者の二次被害
  • Z世代が直面する「見えない暴力」
  • 暴露系アカウントと政治家の連携による新たな権力構造

これらすべてが、この一つの事件の中に凝縮されているのです。

今後、この事件がどのように司法的に決着するのか、学校がどのような再発防止策を講じるのか、そして社会全体がこの課題にどのように向き合うのか、その行方は多くの人々の注視を集めています。

この事件は、私たち一人ひとりに問いかけています。「あなたは、SNS上で他者を攻撃することが正義だと思いますか?」と。

情報の拡散ボタンを押す前に、一度立ち止まって考える。その習慣が、次の被害者を生まないための第一歩となるのではないでしょうか。


問題の動画

免責事項

本記事は、公開されている情報に基づき作成されています。事件の詳細については、今後の捜査や司法手続きの進展に伴い、変わる可能性があります。本記事の内容に関して、いかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。

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