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横浜在住男性が「はしか」感染、大田区を行き来 感染爆発の恐怖

はしかの発疹

2026年2月、横浜市在住の20代男性が「はしか(麻疹)」に感染していたことが判明し、首都圏に衝撃が走っています。この男性は、感染力が非常に強いとされる期間に、東京都大田区と横浜市内の複数の公共交通機関や施設を利用しており、不特定多数の人と接触した可能性があります。本記事では、この事例の詳細な経緯を追うとともに、現代社会における「はしか」の脅威、そして私たちが取るべき対策について、専門家の知見も交えながら深く掘り下げていきます。

感染発覚までの経緯:ある20代男性の足取り

横浜市と東京都の発表によると、今回の事例の経緯は以下の通りです。

発端は2月10日。横浜市在住の20代男性は、朝の通勤ラッシュの時間帯に東急東横線とJR京浜東北線を乗り継ぎ、東京都大田区のJR大森駅に降り立ちました。この日、男性は午前9時から午後5時まで、大森地域庁舎の2階に滞在。昼休みには、近くの商業施設「マチノマ大森」のフードコートで食事をとっています。そして夕方、再びJR京浜東北線と東急東横線を乗り継いで帰宅しました。

異変が起きたのは翌11日。男性は発熱の症状を訴えます。その後、16日には横浜市内の「大口東総合病院」を、17日には「けいゆう病院」の皮膚科を受診。そして18日、はしかの確定診断が下されました。男性に海外渡航歴はなく、国内で感染したとみられています。

この診断を受け、横浜市と東京都は直ちに情報公開に踏み切りました。男性が感染可能期間に利用した公共交通機関や施設を具体的に公表し、同時間帯に利用した人々に対して、体調の変化に注意するよう呼びかけています。

表1:感染可能期間における男性の行動履歴
日時 場所 詳細
2月10日(火) 公共交通機関 東急東横線(白楽駅→横浜駅)、JR京浜東北線(横浜駅→大森駅、大森駅→横浜駅)、東急東横線(横浜駅→白楽駅)
大田区大森地域庁舎 2階 9:00~12:00、12:50~17:00
マチノマ大森 2階フードコート 12:10~12:40
(横浜市内) -
2月16日(月) 公共交通機関 横浜市営バス(六角橋→東神奈川駅)、JR横浜線(東神奈川駅→大口駅、大口駅→菊名駅)、東急東横線(菊名駅→白楽駅)
大口東総合病院 8:30頃~12:35頃
2月17日(火) けいゆう病院 皮膚科 10:30頃~11:00頃

「空気感染」の恐怖:なぜ「はしか」は恐れられるのか

「はしか」がこれほどまでに警戒される理由は、その驚異的な感染力にあります。はしかウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれの経路でも感染を広げます。特に「空気感染」は、同じ空間にいるだけで感染するリスクがあることを意味し、その感染力はインフルエンザの比ではありません。免疫を持っていない人が感染者と同じ空間にいた場合、90%以上が感染すると言われています。

潜伏期間は約10~12日。その後、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、数日後には高熱とともに全身に特徴的な発疹が出現します。合併症として肺炎や中耳炎、脳炎などを引き起こすこともあり、特に脳炎は重篤な後遺症を残したり、死に至るケースもあるため、決して軽視できない感染症です。

感染者がウイルスを排出するのは、発疹が出現する4日前から、発疹出現後4~5日程度までとされています。今回の事例でも、男性が最初に症状を自覚する前から、周囲に感染を広げていた可能性があるのです。

ワクチン接種の重要性:あなたの母子手帳はどこに?

はしかに対する最も有効な予防策は、ワクチン接種です。日本では、麻しん風しん混合(MR)ワクチンとして、1歳と小学校入学前の2回、定期接種が行われています。2回の接種を完了すれば、95%以上の人が免疫を獲得できるとされています。

しかし、問題はワクチン未接種者や、1回しか接種していない人、あるいは過去の感染歴が不明な人たちです。特に、定期接種の制度がなかったり、接種率が低かったりした世代では、免疫を持たない人が一定数存在すると考えられています。近年、海外からの輸入症例を発端とする国内での小規模な流行が散見される背景には、こうした免疫を持たない層の存在があります。

心当たりがある方は、まずは母子健康手帳でご自身の接種歴を確認してみてください。接種歴が不明な場合や、2回の接種が完了していない場合は、かかりつけ医に相談し、抗体検査や追加のワクチン接種を検討することが強く推奨されます。

まとめ:社会全体で取り組むべき感染症対策

今回の事例は、グローバル化が進んだ現代社会において、感染症のリスクがいかに身近なものであるかを改めて浮き彫りにしました。一人の感染者の行動が、広範囲にわたる不特定多数の人々を感染の脅威に晒してしまうのです。

私たち一人ひとりができることは、まず正確な知識を持つことです。そして、自身のワクチン接種歴を確認し、必要であれば追加接種を受けること。さらに、もし感染を疑う症状が出た場合は、事前に医療機関に連絡の上、指示に従って受診し、公共交通機関の利用を避けるなど、感染拡大を防ぐための行動を徹底することが求められます。

行政には、迅速かつ透明性の高い情報公開と、ワクチン接種の啓発、そして医療機関との連携強化が求められます。社会全体で感染症に対するリテラシーを高め、来るべきパンデミックに備えることこそが、今回の事例から私たちが学ぶべき最大の教訓と言えるでしょう。

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