ふわとろ毛布を購入したあと、多くの人が不安に感じるのが
「洗濯しても大丈夫なのか」「風合いは落ちないのか」という点です。
商品説明では「洗濯機OK」と書かれていても、
洗い方次第で触り心地が変わってしまうケースは珍しくありません。
この記事では、ふわとろ毛布を洗濯・手入れするときに実際に差が出やすいポイントを整理し、
できるだけ風合いを保ったまま長く使うための考え方をまとめます。
先に結論:
ふわとろ毛布は「洗えない寝具」ではありませんが、
通常の衣類と同じ感覚で洗うと、風合いが落ちやすいのが特徴です。
洗濯表示と素材の性質を理解したうえで扱うことが重要になります。
まず確認すべきは「洗濯表示」
ふわとろ毛布を洗う前に、必ず確認すべきなのが洗濯表示です。
同じように見える毛布でも、表示内容には違いがあります。
- 家庭用洗濯機で洗えるか
- 洗濯ネット使用が推奨されているか
- 乾燥機の可否
- 漂白剤・柔軟剤の使用可否
「洗濯機OK」と書かれていても、条件付きである場合がほとんどです。
基本姿勢:
洗濯表示は「推奨される最も安全な扱い方」です。
表示より強い条件で洗うと、風合い低下のリスクが高くなります。
なぜ洗濯で風合いが変わりやすいのか
ふわとろ毛布は、起毛された細い繊維によって、なめらかな触感を作っています。
この繊維構造が、洗濯による影響を受けやすい理由でもあります。
① 起毛が寝てしまう
水流や脱水によって、起毛が同じ方向に倒れると、
触ったときの「とろ感」が弱く感じられることがあります。
② 繊維同士が絡みやすい
細い繊維は、強い水流や摩擦によって絡みやすく、
表面が少し硬くなったように感じる場合があります。
③ 乾燥工程でダメージを受けやすい
高温乾燥は、繊維を傷めやすく、
とくに乾燥機使用時は風合い低下の原因になりやすいです。
ポイント:
洗濯そのものよりも、「洗い方」と「乾かし方」で差が出ます。
洗濯機で洗う場合の基本手順
① 洗濯ネットに入れる
毛布は必ず大きめの洗濯ネットに入れるのが基本です。
直接洗濯槽に入れると、摩擦や絡みが起きやすくなります。
② 水流は弱めに設定する
「毛布コース」「手洗いコース」「ドライコース」など、
水流が弱い設定を選ぶとダメージを抑えやすくなります。
③ 脱水は短時間にする
脱水時間が長いほど、起毛が押しつぶされやすくなります。
表示に問題がなければ、短時間脱水が無難です。
やりがちなNG:
・他の衣類と一緒に洗う
・強水流で一気に洗う
・長時間脱水する
柔軟剤は使ってもいいのか
柔軟剤については、意見が分かれやすいポイントです。
製品によっては柔軟剤使用を想定していない場合もあり、
繊維のコーティングが逆に風合いを変えてしまうケースもあります。
基本的には、
- 洗濯表示で可とされているか確認
- 使う場合は少量にする
という慎重な使い方が無難です。
乾かし方で差がつく
自然乾燥が基本
ふわとろ毛布は、自然乾燥が基本と考えるのが安全です。
直射日光は避け、風通しの良い場所で干すと、
繊維へのダメージを抑えやすくなります。
干す前に毛並みを整える
干す前に軽く振ったり、手で毛並みを整えることで、
起毛が寝たまま固まるのを防ぎやすくなります。
注意:
乾燥機は「使える」と表示されていない限り、
基本的には避けたほうが無難です。
洗濯頻度の考え方
ふわとろ毛布は、頻繁に洗いすぎると風合いが落ちやすくなります。
就寝用であれば、
- シーズン中に1〜2回
- 汚れやニオイが気になったとき
程度を目安にする人が多い傾向があります。
保管時の注意点
シーズンオフに収納する際も、扱い方で差が出ます。
- 完全に乾いてから収納する
- 圧縮しすぎない
- 湿気の少ない場所に保管する
強く圧縮すると、起毛がつぶれたまま戻りにくくなることがあります。
洗濯で後悔しにくい人・後悔しやすい人
後悔しにくい人
- 洗濯表示をきちんと確認する
- ネット使用・弱水流を守れる
- 多少の風合い変化を許容できる
後悔しやすい人
- 衣類と同じ感覚で洗ってしまう
- 乾燥機を使いたい
- 新品同様の触感を長期間求める
まとめ
洗濯前チェック
- 洗濯表示を確認したか
- 洗濯ネットを用意したか
- 乾燥方法を把握しているか
- 柔軟剤の可否を確認したか