
住友商事の45歳社員・水野圭隆容疑者が、偽造IDカードを使って米海軍横須賀基地に不法侵入した疑いで逮捕された。容疑者は「米軍に憧れがあり、少しでも触れ合いたいと思い入ってしまった」と供述しているが、この説明には多くの疑問が残る。45歳の大手商社社員が「憧れ」だけで偽造IDを作成し、複数回にわたって米軍基地に侵入するのは不自然すぎる。専門家からは「MI6のようなスパイ活動ではないか」という指摘も上がっている。イラク駐在という立場、偽造IDの作成、複数回の侵入、基地内でのレンタカー借用など、すべてが「憧れ」では説明できない。水野容疑者の真の動機は何だったのか。
「米軍に憧れあり」45歳大手商社社員の不自然すぎる供述
2026年2月19日、住友商事の社員・水野圭隆容疑者(45歳、東京都港区南青山在住)が、日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで逮捕された。容疑は、2025年10月23日に正当な理由がないのに米海軍横須賀基地に侵入したというものだ。水野容疑者は容疑を認め、「米軍に憧れがあり、少しでも触れ合いたいと思い入ってしまった」と供述している。しかし、この供述には多くの疑問が残る。45歳の大手商社社員が「憧れ」だけで、偽造IDカードを作成し、複数回にわたって米軍基地に侵入するのは、あまりにも不自然だ。専門家からは「MI6のようなスパイ活動ではないか」という指摘も上がっている。
偽造IDカードで複数回侵入、基地内でレンタカーを約2週間借りる
水野容疑者は、顔写真付きの偽造IDカードを作成し、米軍が発行するIDカードと酷似したものを使用して、横須賀基地のゲートを通過した。基地内では、米軍関係者向けのレンタカーを約2週間借り、都内を走行していた。その際、警視庁から駐車違反の取り締まりを受け、IDカードを偽造した疑いが浮上した。警視庁から情報提供を受けた神奈川県警が捜査を開始し、イラクから成田空港に帰国した水野容疑者を任意同行して逮捕に至った。横須賀基地だけでなく、厚木基地など神奈川県内の米軍施設にも複数回出入りした可能性が指摘されている。
イラク駐在の大手商社社員、中東情勢と米軍の動向に関する情報収集の可能性
水野容疑者は、住友商事のイラク駐在員で、業務でアラブ首長国連邦に滞在していた。住友商事はイラクで電力事業などに関与しており、2011年、2018年にイラク政府から電力関連の契約を受注している。イラク駐在という立場は、中東情勢や米軍の動向に関する情報収集に有利だ。水野容疑者が、外国の情報機関から金銭を受け取って情報収集を行っていた可能性、あるいは反米思想や特定の政治的信条から米軍の情報を収集していた可能性も否定できない。また、外国の情報機関から脅迫や強要を受けて、スパイ活動を行っていた可能性も考えられる。
「やってる事MI6じゃん?」専門家が指摘するスパイ活動の可能性
Yahoo!ニュースのコメント欄には、「在日米軍施設へ故意に偽造したIDで入るということは、自ずとスパイ活動が疑われる事案である」という指摘がある。偽造IDを作成し、複数回にわたって米軍基地に侵入するのは、MI6のようなスパイ活動の手口に酷似している。基地内でレンタカーを借りて都内を走行するのは、情報収集や接触のための移動の可能性がある。イラク駐在という立場から、中東情勢や米軍の動向に関する情報を収集し、外国の情報機関に提供している可能性が高い。
中国人「ゲートクラッシャー」との類似性、米国では過去数年間で100回確認
産経新聞の報道によると、米国では近年、中国人が米軍の軍事施設に無断で侵入、接近する「ゲートクラッシャー」事案が後を絶たない。過去数年間で100回確認されたと報道されている。観光客などを装って不法に侵入したり、周辺に接近して機密施設を撮影したりするケースが相次いでいる。米政府は中国によるスパイ行為の可能性があるとして警戒している。米連邦検察は2026年1月、中西部ミズーリ州のホワイトマン空軍基地で昨年12月に軍用機などを無断で撮影した罪で、中国国籍の35歳男を起訴した。基地で運用されるB2ステルス爆撃機などの撮影を行っていた。
昨年6月には中国の国家安全省工作員が起訴、米海軍基地の監視や撮影を実施
昨年6月には米司法省が、無許可で「外国政府の代理人」として活動した罪で、30代の中国人の男2人を起訴した。AP通信によると、米海軍基地などの監視や撮影を行ったり、スパイに勧誘する目的で海軍関係者の氏名や出身地の情報を収集したりしていた。一人は中国の情報機関、国家安全省の工作員で、2021年頃からもう片方の男を協力者として育てながら諜報活動を行ったという。別の中国系スパイと協力していた痕跡もあり、収集した情報は中国に送られたとみられている。ボンディ司法長官は声明で、「米国の国家安全保障を揺るがす中国の持続的、攻撃的な取り組みだ」と懸念を表明した。
日本人による初めての大規模な米軍基地侵入事件の可能性
今回の水野容疑者の事件は、日本人による初めての大規模な米軍基地侵入事件の可能性がある。中国人「ゲートクラッシャー」事案との類似性から、水野容疑者が外国の情報機関に協力している可能性が指摘されている。イラク駐在という立場から、中東の情報機関や中国、ロシアなどの情報機関との接触の可能性も否定できない。住友商事という大手商社の立場を利用した情報収集の可能性もある。
「憧れ」では説明できない5つの不自然な点
水野容疑者の「米軍への憧れ」という供述には、以下の5つの不自然な点がある。
**1. 年齢**: 45歳の大手商社社員が「憧れ」だけで犯罪を犯すのは不自然。
**2. 偽造IDの作成**: 「憧れ」だけで偽造IDを作成するのは高度な犯罪行為。
**3. 複数回の侵入**: 「憧れ」だけで複数回にわたって米軍基地に侵入するのは不自然。
**4. レンタカーの借用**: 基地内でレンタカーを約2週間借りるのは、単なる「憧れ」では説明できない。
**5. イラク駐在**: イラク駐在という立場から、米軍の動向に関する情報収集の可能性。
他の動機の可能性、金銭目的・イデオロギー・脅迫の可能性も
水野容疑者の真の動機として、以下の可能性が考えられる。
**金銭目的**: 外国の情報機関から金銭を受け取って情報収集を行っている可能性。大手商社社員という立場を利用した情報収集。
**イデオロギー**: 反米思想や特定の政治的信条から、米軍の情報を収集している可能性。中東での勤務経験から、反米感情を持った可能性。
**脅迫・強要**: 外国の情報機関から脅迫や強要を受けて、スパイ活動を行っている可能性。イラク駐在中に何らかの弱みを握られた可能性。
**単なる好奇心**: 本当に「米軍への憧れ」だけで侵入した可能性。ただし、偽造IDの作成や複数回の侵入を考えると、可能性は極めて低い。
今後の捜査の焦点、偽造IDの入手経路と基地内での行動
今後の捜査の焦点は、以下の4点だ。
**1. 偽造IDの入手経路**: 誰が偽造IDを作成したのか。偽造ID作成のための情報をどこから入手したのか。
**2. 基地内での行動**: 基地内で何をしていたのか。写真撮影や情報収集を行っていたのか。誰かと接触していたのか。
**3. 外国の情報機関との関係**: 外国の情報機関と接触していたのか。情報を提供していたのか。金銭を受け取っていたのか。
**4. 住友商事の関与**: 住友商事は水野容疑者の行動を把握していたのか。住友商事の業務と関連があるのか。
日本は「スパイ天国」、スパイ防止法の不在が国家安全保障への脅威に
日本にはスパイ活動を取り締まる法律が存在しない。今回の事件も「日米地位協定に伴う刑事特別法違反」という限定的な罪名での逮捕だ。スパイ活動そのものを取り締まることができない。Yahoo!ニュースのコメント欄には、「日本は"スパイ天国"とも揶揄されているが、早急にスパイ活動防止法の成立が必要」という指摘がある。また、「よりによって総合商社の従業員では、我が国の防衛装備品関連の納入実績も多くあり、日米の安全保障体制に重大な影響を与えることになるだろう」という懸念の声も上がっている。
住友商事「事実関係を確認中」、大手商社の信頼性に傷
住友商事は、水野容疑者の逮捕を受けて、「事実関係を確認中」とコメントしている。大手商社の社員による米軍基地侵入事件は、住友商事の信頼性に大きな傷をつけることになる。防衛装備品関連の納入実績も多い住友商事にとって、今回の事件は日米の安全保障体制に重大な影響を与える可能性がある。住友商事は、水野容疑者の行動を把握していたのか、住友商事の業務と関連があるのかについて、徹底的な調査と説明責任が求められる。
「米軍への憧れ」は真実か、それとも巧妙な隠蔽か
水野容疑者の「米軍への憧れ」という供述は、真実なのか、それとも真の動機を隠すための巧妙な隠蔽なのか。偽造IDの作成、複数回の侵入、基地内でのレンタカー借用、イラク駐在という立場、すべてが「憧れ」では説明できない。専門家が指摘するように、MI6のようなスパイ活動の可能性が高い。今後の捜査で、水野容疑者の真の動機が明らかになることを期待したい。そして、日本政府は、スパイ活動を取り締まる法律の整備を急ぐべきだ。日本が「スパイ天国」と揶揄される状況を、一刻も早く改善しなければならない。