
「高市逃げた」がXでトレンド入り、NHK討論番組を直前キャンセル
2026年2月1日午前、高市早苗首相(自民党総裁)がNHK「日曜討論」への出演を急きょ取りやめたことで、X(旧ツイッター)で「高市逃げた」というワードがトレンド入りする事態となった。番組開始わずか30分前という直前のキャンセルに、ネット上では「統一教会問題から逃げた」「大石あきこ氏の追及が怖かったのでは」といった批判の声が殺到している。
衆院選(2月8日投開票)の選挙期間中、たった1回の党首討論を欠席したことで、高市政権への信頼性が大きく揺らいでいる。特に、週刊文春が報じた統一教会問題への説明責任を果たさないまま選挙戦を進めることへの批判が高まっている。
番組開始30分前の突然のキャンセル
2月1日午前9時から放送予定だったNHK「日曜討論」には、与野党10党の党首らが出演し、8日投開票の衆院選に向けて議論を交わす予定だった。しかし、番組開始30分前の午前8時30分頃、自民党からNHKに「首相が遊説中に腕を痛めて治療中」との連絡が入り、急きょ欠席が決定した。
代理で出演した田村憲久政調会長代行は番組で、首相の状態について「選挙戦で目いっぱい動いているので痛めた」とし、欠席を陳謝した。しかし、このタイミングでの欠席に、視聴者からは疑問の声が上がった。
高市首相のX投稿
高市首相は番組放送中にX(旧ツイッター)で欠席理由を説明した。「熱烈に支援して下さる方々と握手した際、手を強く引っ張られて痛めてしまった。関節リウマチの持病があり、手が腫れてしまった」と投稿し、医務官に急きょ来てもらい、薬を塗り、テーピングを施してもらったと記した。
さらに「きょうも自民の政策の大転換について(演説を)お届けする」と投稿。実際に番組終了後、首相公邸を出発し、岐阜、愛知両県で遊説を実施した。
週刊文春が報じた統一教会問題
高市首相の番組欠席が大きな波紋を呼んだ背景には、週刊文春が1月28日に報じた統一教会問題がある。報道によると、高市首相が代表を務める自民党支部が2019年に開いた政治資金パーティーで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和連合」の地方組織が計4万円分のパーティー券を購入していた疑いがあるという。
高市首相は2022年8月、旧統一教会との関係について「選挙応援なし。行事出席なし。金銭のやりとりなし。祝電も当事務所が手配した記録はなしだった」とX(旧ツイッター)に投稿していた。しかし、今回の報道はこの発言と矛盾する内容となっている。
統一教会の内部文書に32回登場
さらに、衆院解散前には、旧統一教会が国政選で自民党を組織的に支援したとする内部文書の存在が、韓国メディアの報道で明らかになった。内部文書は、教団内で「真のお母さま」(True Mother)と称される韓鶴子総裁への報告をまとめたもので「TM特別報告」と呼ばれる。
この文書には「高市早苗」という言葉が32回も出てきたことが明らかになっており、旧統一教会との深い関係が疑われている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報道日 | 2026年1月28日 |
| 報道媒体 | 週刊文春 |
| 疑惑の内容 | 2019年のパーティーで旧統一教会関連団体がパーティー券4万円分を購入 |
| 内部文書 | 「TM特別報告」に「高市早苗」が32回登場 |
| 高市首相の過去の発言 | 2022年8月「金銭のやりとりなし」 |
大石あきこ氏の「かみつき予告」
高市首相の番組欠席のもう一つの背景として、れいわ新選組の大石あきこ共同代表による「かみつき予告」がある。大石氏は1月31日、JR大阪駅御堂筋北口前で街頭演説を行い、「明日、日曜討論に出るんですが、かみついてきます」と宣言していた。
統一教会問題を追及すると明言
大石氏は演説で、統一教会問題について「かみついてきます。そんなことを隠して解散なんて許されへんぞ! とぶつけてきます」と力を込めた。さらに「高市早苗という言葉が32回も報告書の中に出てきたことが明らかになっている」と強調し、「一国の総理であるなら、この文書について、その真偽、自民党がどう関わったのか、自分がどうかかわったのかを丁寧に説明するのは当たり前ですよね」と事実関係の説明を求めると予告していた。
この「かみつき予告」の翌日に高市首相が番組を欠席したことで、ネット上では「追及が怖くて逃げた」との声が広がった。
ネット上の反応「高市逃げた」
高市首相の番組欠席を受けて、X(旧ツイッター)では「高市逃げた」というワードがトレンド入りした。ユーザーからは以下のような批判の声が殺到している。
「大石あきこ氏の追及が怖くて逃亡」
多くのユーザーが、大石氏の「かみつき予告」の翌日に欠席したタイミングを指摘。統一教会問題について説明責任を果たすことを避けたのではないかとの疑念が広がった。
「腕の治療なのに午後は遊説」
欠席理由として「腕を痛めて治療中」と説明しながら、番組終了後には岐阜、愛知両県で遊説を実施したことに矛盾を感じるユーザーが多数。「本当に治療が必要なら遊説も休むべき」との声が上がった。
「統一教会の話題から逃げた」
週刊文春の報道直後、そして大石氏の追及予告の翌日という絶妙なタイミングでの欠席に、「統一教会問題について説明したくないから逃げた」との批判が集中した。
「選挙期間中の党首討論を欠席するのは無責任」
衆院選の選挙期間中、たった1回の党首討論を欠席したことに対し、「有権者に対して無責任」「説明責任を果たしていない」との厳しい意見が寄せられた。
高市早苗首相の経歴と関節リウマチ
高市早苗首相は1961年3月7日生まれの64歳。奈良県出身で、神戸大学経営学部を卒業後、1993年に31歳で衆議院議員に初当選した。2025年10月に自民党総裁選に勝利し、日本の憲政史上初の女性総理大臣となった。
関節リウマチの持病
高市首相は関節リウマチの持病を持っており、2025年10月にはX(旧ツイッター)で「大阪大学発のお薬のお陰で元気になりましたよ」と闘病体験に触れている。今回の欠席理由として、握手で手を強く引っ張られたことで手が腫れたと説明した。
関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、腫れや痛みを引き起こす病気である。適切な治療を受ければ日常生活に支障をきたすことは少ないが、過度な負担がかかると症状が悪化することがある。
政治的影響と今後の展開
今回の「高市逃げた」騒動は、2月8日投開票の衆院選に大きな影響を与える可能性がある。高市首相は選挙前の記者会見で「与党で過半数」を勝敗ラインとし、「私自身、内閣総理として進退をかける」と明言していた。
統一教会問題への説明責任
週刊文春の報道以降、高市首相は統一教会問題について具体的な説明を行っていない。佐藤啓官房副長官は1月29日の会見で「個々の政治活動に関する個別記事の1つ1つについて政府としてコメントすることは差し控えたい」と述べるにとどまっている。
野党からは説明責任を求める声が強まっており、中道改革連合の野田佳彦代表も高市首相に説明を要求している。今回の党首討論欠席により、さらに批判が高まることは必至である。
選挙への影響
「高市逃げた」というネガティブなイメージが広がったことで、自民党の選挙戦略に影響が出る可能性がある。特に、若年層を中心にSNSで情報を得る有権者にとって、今回の騒動は高市政権への不信感を強める要因となりうる。
報道各社の序盤情勢調査では、自民党は公示前勢力を維持する見込みとされているが、今回の騒動が選挙結果にどのような影響を与えるかは不透明である。
専門家の見解
政治評論家の間では、今回の高市首相の対応について意見が分かれている。
批判的な見解
「選挙期間中の党首討論は有権者が各党の政策を比較する重要な機会。それを欠席したことは、説明責任を放棄したと受け取られても仕方がない。特に統一教会問題について説明を求められるタイミングでの欠席は、疑念を深めるだけである」
擁護的な見解
「関節リウマチは深刻な病気であり、症状が悪化すれば日常生活にも支障をきたす。選挙戦で連日の遊説をこなす中で手を痛めたのであれば、治療を優先するのは当然の判断。午後の遊説は、テーピングなどの応急処置で対応できる範囲だったのだろう」
まとめ
2026年2月1日、高市早苗首相がNHK「日曜討論」への出演を番組開始30分前に急きょ取りやめたことで、X(旧ツイッター)で「高市逃げた」がトレンド入りする事態となった。週刊文春が報じた統一教会問題、そしてれいわ新選組の大石あきこ共同代表による「かみつき予告」の翌日という絶妙なタイミングでの欠席に、ネット上では「統一教会問題から逃げた」との批判が殺到している。
高市首相は関節リウマチの持病があり、握手で手を痛めたと説明しているが、番組終了後には遊説を実施したことで、その説明に疑問を持つ声も多い。衆院選(2月8日投開票)を控えた重要な時期に、統一教会問題への説明責任を果たさないまま選挙戦を進めることへの批判が高まっており、選挙結果にも影響を与える可能性がある。
今後、高市首相が統一教会問題について具体的な説明を行うのか、そして今回の「高市逃げた」騒動が選挙結果にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。